下京区・梅小路公園 冬も緑の芝生で 40社支援で通年化 /京都

下京区・梅小路公園
冬も緑の芝生で 40社支援で通年化 /京都
毎日新聞2017年1月30日 地方版

京都市下京区の梅小路公園の芝生広場で今冬、サッカー場約1・7面に相当する1万2000平方メートルに冬芝が植えられ、厳しい寒さの中でも鮮やかなグリーンが輝いている、京都市都市緑化協会提供。

日本の公園で通常使われる夏芝は冬になると葉が茶色に枯れる。しかし冬季にゲームが多いサッカー場では夏芝の上に冬芝の種をまき、一年中緑を保っている。
このためJR西日本や京都水族館など約40社による「京都・梅小路みんながつながるプロジェクト」が「冬にもにぎわいを創出しよう」と約750万円を支援し、通年グリーン化に取り組んだ。人が自由に出入りできる公園で、これだけ大規模な芝生の通年化は珍しいという。
京都市都市緑化協会は「利用者の多い公園での施工で、うまく冬芝が発芽するか不安もあったが、みずみずしい芝が誕生した。ふかふかした芝生のうえで子供たちに遊んでもらいたい」と話している。【榊原雅晴】

くまモンの地上絵にはパークマネジメントのヒントが詰まっています

水前寺江津湖公園に「くまモン」の巨大地上絵、指定管理者・熊本市造園建設業協会が芝生の刈高を工夫し名物に
くまモン.PNG
写真 熊本日日新聞

今年も、熊本市東区の水前寺江津湖公園・広木地区に、「くまモン」の巨大地上絵がお目見えしました。
縦40メートル、横60メートルで、江津湖で5年ぶりに打ち上げられた花火を見て、くまモンが万歳する姿を描いたといいます。

水前寺江津湖公園は、以前は県立公園部分と市立公園部分に分かれており、それぞれ管理されていましたが熊本市が政令指定都市になることを契機に県立公園部分が市に移管されました。これをきっかけに熊本市は、公園の管理運営を指定管理者に出すことを決め、熊本市造園建設業協会が受託しました。

くまモンの地上絵は、芝の刈高に差をつけることで地色が変わることに着目し、持ち前の測量と芝刈り技術で、楽しい景色を作り出したのです。

今年は、3、4日の「江津湖みなも祭り」で一般公開されますが、事前にメディアに公開し、新聞やテレビで報道してもらうことで祭りのPRが行き届きます。

ここで、パークマネジメントのヒントを考えてみましょう。

1.隣接する公園は、一つにしてスケールメリットを出す。
2.中小企業である造園業も協会や組合を結成し、公園管理運営のノウハウを身につける。
3.芝生に地上絵を描くことを、日ごろから持っている技術を応用し実現する。
4.くまモンという熊本県が作り出したキャラクターを活用し、どこにもない景色を作り出して来園者を喜ばす。また、これをきっかけに公園に行って見ようと思わせる。
5.絵になる景色を作り、メディアに面白いと思わせ、報道してもらう効果を考えている。
6.毎年同じような絵柄では飽きられるので、そこを工夫する。

などなど、くまモンの地上絵にはヒントが詰まっています。


恵泉草花検定合格講座の受講生を募集しています。

2015年7月8日

園芸教育の名門、恵泉女学園大学が「恵泉草花検定」試験を2013年3月から始めました。これは、花壇などに使う草花の名前などをどの位知っているか検定する試験です。試験は年度内に2回開催されます。今年度は、9月19日(土)に春季に咲く草花の試験があり、来年3月(予定)には、夏秋季に咲く草花の試験があります。試験会場は、恵泉女学園大学のキャンパスにある教室です。詳しくは、「恵泉草花検定」で検索し大学のHPを見てください。

草花検定が始まったことを一つのチャンスととらえ関心ある方々に積極的に参加していただきたいと考えました。

そこで、平成27年7月22日(水)14時30分~16時日比谷公園グリーンサロン3階「みどりのiプラザ」研修・交流室において「恵泉草花検定4級合格講座」をグリーンアドバイザー東京主催で開催します。

講座の概要は次の通りです。
■主 催 グリーンアドバイザー東京
■日 時 平成27年7月22日(水)14時30分〜16時
■会 場 日比谷公園グリーンサロン3階「みどりのiプラザ」研修・交流室
所在地:東京都千代田区日比谷公園1-5
■応募締切 7月15日(水)

日比谷公園案内図.PNG

アクセス:
東京メトロ丸ノ内線、千代田線「霞ケ関」下車 徒歩3分
東京メトロ日比谷線 「日比谷」下車 徒歩5分
都営地下鉄三田線 「内幸町駅」下車 徒歩5分
JR山手線 「有楽町駅」下車 徒歩15分
■講 師 小口 健蔵(グリーンアドバイザー東京 会長)
■会 費 1,000円(カラー印刷のテキスト代含む) (グリーンアドバイザー東京の会員は500円)
■内 容 
@出題候補植物の詳しい説明(カラー写真つき) ← これは試験用のテキストになります。
A実際の受験者の経験談 
B試験本番を想定した模擬テスト


講座開設のねらいを説明します。

1.恵泉草花検定の趣旨 (恵泉女学園大学HPより転載)
恵泉女学園大学では、身の周りにある花壇に咲いている草花をもっと楽しんでもらうため、草花検定をはじめました。最も易しい5級から難易度の高い1級までの5つのレベルを設けています。2013年3月に第1回恵泉草花検定「2012年度夏−秋季」5、4級を実施し、その後、 第3回「2013年度夏−秋季」から3級が加わりました。そして、第6回 「2015年度春季」から2級が加わります。級が上がるにつれて、出題 候補数や出題項目が増えていきます。

名前を覚えることは、草花の性質、生態、さらには栽培や花壇デザインに関する知識・技術の習得への入り口になります。受験に際して学歴や年齢制限等はありません。趣味として園芸を楽しむ方はもちろんのこと、ガーデナーや造園家を目指す方々も、勉強の目標として是非ご活用ください。多くの方が花壇を訪れ、草花をよく観察し、その正しい名前を覚えていただけることを願っています。

恵泉女学園大学キャンパス.PNG

恵泉女学園大学キャンパス(東京都多摩市 最寄り駅多摩センターからスクールバス15分)写真大学HPより

2.講座開設のねらい
恵泉草花検定の趣旨にあるように、趣味として園芸を楽しむ方はもちろんのこと、ガーデナーや造園家を目指す方々、すでにプロとしてまたボランティアとして花と緑のまちづくりで活躍している方々が、より一層、ガーデニングに関する知識や技術を高める一つとして、草花の名前を覚えることは大切なことです。知らない草花の名前を覚えることは、園芸の楽しみや仕事の喜びをさらに深くします。
園芸教育の名門である恵泉女学園大学で、草花検定が開始されたことを、一つの機会と捉え、積極的に参加しましょう。

ねらいは次の通りです。

その1 クイズに参加するような感覚で楽しく園芸植物の名前や性質を覚える
その2 より上級の検定の合格を目指して皆で勉強する
その3 ガーデニング指導をする時の知識を深められるような内容とする
その4 ズバリ、努力した人が合格する!

上記のような、趣旨、ねらいをご理解いただき、是非多くの方に参加いただきたいと考えています。どなたでも受講できます。

まだ、会場に余裕がありますのでご応募ください。

受講希望の方は、7月15日(水)までに、@氏名A〒住所BメールアドレスC電話DFAXを明記の上、Eメール、FAX、郵便の何れかでお送りください。

送り先
FAX送信先:03-5635-9956
E - m a i l 送信先: i n f o @ g a t o k y o . n e t
郵便宛先:グリーンアドバイザー東京広報事務局〒136-0073 東京都江東区北砂6-27-14

冬に咲くアイスチューリップ、1万5千本が見頃

読売新聞 2014年12月21日

 茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で、冬に花を咲かせる「アイスチューリップ」が見頃を迎えた。

 同園にあるのは黄色や赤、白などの14品種、約1万5000本。アイスチューリップは球根を土の中で低温保管した後、屋外に出し、温度差を利用して冬場に花を咲かせる。一足早い春の訪れを感じさせる園内で、家族連れらが色鮮やかな花々に見入っていた。

固有のサクラ「森小町」枯死 名所、青葉ケ丘公園の主役

北海道新聞2014年12月17日

 【森】町内のサクラの名所、青葉ケ丘公園にあった固有種のサクラ「森小町」が枯死し、町民から惜しむ声が上がっている。町内には同公園を中心に約1500本のサクラがあるが、森小町は30年以上にわたって主役の座を担ってきた。11月下旬、同公園で伐採奉告祈願式が行われ、参加した約20人が町民に愛されてきた名木との別れを惜しんだ。

 森小町は森町の「桜博士」として知られた元農業改良普及員の故田中淳さんが1978年に新品種として誕生させた。ソメイヨシノと、町内の固有種「堀井緋桜(ひざくら)」を交配させた品種で、88年に公募で森小町と命名。八重の花びらの濃淡が一枚一枚違う美しい品種として知られ、開花期間も長いことから、春のサクラのシーズンには町内外の観光客の人気を集めてきた。

 数年前から根に病気を抱えていたとされ、高さ4メートルほどの幹は途中で「くの字」に曲がり、2本の柱で支えられながら昨年まで花を咲かせていた。町内には5種類の固有種があったが、2011年の紅駒桜に続いて森小町が枯死し、残るは青葉枝垂(しだれ)、駒見桜、堀井緋桜の3種となった。

 11月28日にあった伐採式では、主催の石岡真喜雄・森観光協会長が「森小町は町民に愛され、町民を楽しませてくれた。田中先生の貢献にあらためて感謝したい」とあいさつ。田中さんの妻ミヨさん(89)=町内在住=は「短命で終わってしまい、主人も残念に感じていると思う。これまで森小町を愛してくれた皆さんの気持ちを、ありがたく思う」と語った。

 参加者が見守る中で森小町は切り倒され、根も撤去された。町などは、枝などをストラップやコースターなどに活用する方向で検討している。(則本晃)

ゴルフ場を走る自動芝刈りロボットが2015年に登場

ゴルフ場を走る自動芝刈りロボットが2015年に登場
MONOist 2014年12月10日

「I-GINS」(Integrated-GPS Intertial navigation system)の事業展開計画。まずはゴルフ場の芝刈りロボットからスタートし、公園や空港での芝刈り、農薬散布車、除雪車などのロボット化を狙う
 マミヤ・オーピーは2014年12月9日、GPSと慣性航法を組み合わせた自社開発の自律走行制御システム「I-GINS」(Integrated-GPS Intertial navigation system)の事業化を2015年より開始すると発表した。

 第一弾として芝刈り機メーカーの米ジャコブセンと提携、共同開発したゴルフ場向け芝刈りロボット「5連フェアウェイ用芝刈りロボット」(価格は7〜9万ドルを予定)を2015年度中に販売開始する。

 I-GINSはGPSを使って取得した座標情報を基に作業経路を設定、進入禁止区域や旋回方法の設定も可能な自動走行システム。

 センサーなどを用いて周辺環境の地図作成と自己位置推定を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術は備えず、マップデータについては事前に作業エリアの外周を走行させることで学習させる必要があるものの、設定値±5cmをうたう自律走行の精度の高さが特徴だ。

 マップデータを基に作成する走行データの作成時間は、ゴルフコース1コース当たり5分程度。ゴルフ場の場合、一般的な広さのフェアウェイならば30分程度で芝刈りを完了するという。

 第一弾としては、ゴルフ場のフェアウェイ用芝刈りロボットとして市販化の予定だが、I-GINS自体は他用途の車両へも搭載可能であることから、同社では農薬散布や除雪などの業務にも利用できるとしており、2017年度にはI-GINS事業を売り上げ20億円規模にまで成長させたい考えだ。

遊具の不思議な系譜 公園の異形たち

遊具の不思議な系譜 公園の異形たち
朝日新聞 2014年12月8日
 
 旭川市の常磐公園を歩いていたら怪しげな木が目に入った。枝分かれした表面がタコの足のようで、今にも動き出しそうなのだ。近づけば道内では珍しい樹木型すべり台。そしてその横に目をやって驚いた。「あ!タコのすべり台」。その瞬間、これまで出合った異形の遊具たちが私の中でつながった。

 以前「タコのすべり台」で登場した札幌市北区の太平公園。その後タコは補修を終えてつややかに若返ったが、公園にはほかにも気になる遊具がいろいろある。なかでもインパクトを放つのが、海賊とインディアンの4連ジャイアントブランコ。広島県福山市で遊具の制作などを行うタカオ株式会社現会長の高尾悦史さんが考案し、30年ほど前から制作。道内にも50基以上設置された人気遊具だ。

 そして「ごろくのとりで」。鉄棒・ロープ・すべり台などを組み合わせたコンビネーション遊具で、気になったのがその名前。じつは昭和56年度新一年生のお母さんのつどいから生まれたもので、つまり「ごろく」はその年度。

 同じ系譜の遊具が西区の農試公園にもある。こちらは63年度新一年生の母親のアイデアをもとにした。「ガリバー旅行記」の主人公をモチーフにしたすべり台で、その名も「ガリバー63」。ガリバーのすべり台は愛知県安城市や三重県鳥羽市にもあるが、姿かたちはまったく別。それぞれの公園ならではの存在感ある傑作遊具だ。

 公園で出合う個性的な遊具たち。それが「連想ゲーム」のようにつながるとき、まち歩きのボルテージはいやでも盛り上がる。

日仏交流のバラ、150年ぶり兵庫に里帰り

日仏交流のバラ、150年ぶり兵庫に里帰り
神戸新聞 2014年12月6日

 明治初期の産業道路「銀の馬車道」ゆかりのバラで、東日本大震災の被災者支援のためにフランスで生まれた「KIZUNA(絆)」が、約150年ぶりに故郷の兵庫県の旧生野町に植えられた。今月中旬までに同町内25カ所で約130株が植栽される予定で、住民らは「日仏交流のシンボルとして広めたい」と、開花を心待ちにしている。

 「絆」は四季咲きで、淡いオレンジ色の花びらと果実のような香りが特徴。銀の馬車道を設計したフランス人技師レオン・シスレーが、生野から園芸家の父に送ったノイバラの種がルーツで、育種で高名なギヨー家が品種改良を重ねて生み出した。2011年の東日本大震災後に日本に贈られ、花や苗の販売収益の一部を被災地へ送る活動が広がった。

 ゆかりの馬車道沿いでの植栽は、馬車道を研究し続けている「姫路日仏協会」の白井智子会長が発案。県などの事業で、今春から姫路や福崎などで始まったが、ついに起点の生野へ“帰郷”した。

 第1弾として9月下旬に旧浅田邸(朝来市生野町口銀谷)で記念植樹があり、その後、普及に取り組む地元のNPO法人「いくのライブミュージアム」が花壇の造成や土質を調査していた。12月3日には、史跡生野銀山(同町小野)と旧生野鉱山職員宿舎(同町口銀谷)で植栽が始まり、スタッフらが約20センチの苗を植え、静かに土をかぶせた。精錬過程で出た「カラミ石」や生野瓦を使うなど、花壇造りにも手間を掛けた。今後は公共施設や小中高園でも順次実施される。

 菊池正和事務局長(71)は「街中に花を咲かせたい。子どもから高齢者まで、150年の絆の深みを知ってもらえたら」と話している。(竹本拓也)

プラタナスを敷き詰めた「落ち葉ロード」を制定 上海で始まった歴史・文化・自然景観保持の動き

プラタナスを敷き詰めた「落ち葉ロード」を制定 上海で始まった歴史・文化・自然景観保持の動き
ダイヤモンド・オンライン 2014年11月27日

 今月中旬、上海師範大学での講演を終えた私は次の講演会場に行かなければならなかった。時間が迫ったので、大学の若い女性教師がキャンパス内の道を案内してくれた。ちょうど夕暮れに近づいていた頃で、夕日に照らされたキャンパス内のプラタナスも、落ち葉が点々と散らばっている青い芝生も金色に染められ、非常に美しい。

 思わず「きれいだ」と感想を漏らした。女性教師が「本来は落ち葉も美しい秋の景色なのに、ボランティアの学生たちが毎日、その落ち葉をかき集めて捨ててしまった」と応じてくれた。環境保持と精神的風流とのバランスをどう保つのか、大学行政の力量が試される課題だ、と思いながら、大学の正門の方向へ足を急がせた私だった。

 しかし、自然を愛でる人々の意識は確実に変化が起きている。政府行政もこうした意識に対応する努力を見せ始めた。

● 上海市が2011年から 2本の通りを「落ち葉ロード」に

 暦の「小雪(しょうせつ)」が過ぎると、上海も次第に冷え込みが厳しくなり、街路樹のプラタナスやイチョウなどの葉はだんだんと色づき、秋風が吹けば、ひらひらと舞い落ちる。この邪魔者扱いを受けやすい落ち葉に対して、昨年、徐匯区は思いきった行動に出た。区内で初めて、最も情緒ある2本の通りを2週間のあいだ「落ち葉ロード」と定め、落ち葉を都市の景観の素材の一つとした。

 落ち葉ロードに選ばれた通りは武康路と余慶路で、前者は中国歴史文化名街に指定された通りだ。この2本の通りはヨーロッパの風情が色濃く漂い、道端には背の高いプラタナスがたくさん植えられている。ヨーロッパスタイルの古い洋館が街路樹の陰から見え隠れし、硬いアスファルトの上に黄金の落ち葉が敷き詰められているさまは、まさに素晴らしい「動く油絵」そのものだ。

 ちなみに、武康路は全長1183メートル、幅が12〜16メートルで、沿道には優秀歴史建築が総計14ヵ所、歴史的建築が残されているところが37ヵ所ある、文化の薫りが漂う道だ。余慶路は全長768メートル、幅は15〜16メートル、上海で景観を守るために永久に拡幅しないと指定された64本の通りの一つである。


落ち葉ロード指定期間中は、清掃員は見回りをしてテーブルナプキン、ビニール袋など景観を妨げるようなゴミやガラクタを拾って捨てるが、葉が落ちても掃除しないことにした。

 落ち葉ロードの設置は景観を乱すことになるのではないか、落ち葉は上下水道を詰まらせたり、交通に影響が出たり、長く放っておくと発酵して変質するのではないか、と心配する人もいたが、拍手を送った市民が圧倒的に多かった。

● 今年は新たにもう2本の通りを追加 記念写真を撮る新婚カップルも

 昨年の絶賛を受けて、徐匯区は11月17日から、再び落ち葉ロードを設置した。しかも、さらに湖南路(永福路から武康路まで)と復興西路(高郵路から武康路まで)の2本の通りを新たに増やした。黄金色の落ち葉を敷きつめた余慶路、武康路などのロマンチックな情景に、多くの写真愛好家や新郎新婦が魅力を感じ、そこで結婚記念の写真を撮っている。

 よりよい落ち葉の景観づくりのために、徐匯区緑化市容管理局は清掃員に背負い籠を持たせ、いつでもゴミを掃除したり入れられるようにした。黄金色の落ち葉と色を同じにするため、その籠も特別に黄色にデザインされ、人と景色との融合を考えている努力が感じられる。同時に清掃車には消火器が搭載され、吸い殻を見つけたときは、すぐに処理できるようにした。

 徐匯区の落ち葉ロード企画の成功を見て、今年から普陀区も落ち葉ロードを試行することに踏み切った。11月24日から12月7日まで、普陀区の花渓路(楓橋路から桐柏路)、桐柏路(棗陽路から梅嶺南路)が落ち葉ロードに指定された。風情のある落ち葉の景観で区内観光を活性化しようと狙っている。

 園芸の専門家も、今の上海の「秋色」はまだ豊富とは言えない。より葉が色づく樹々の種類を増やそうと提案したり、落ち葉をある一定の期間残しておくことを試してみるように呼びかけたりしている。
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● プラタナスは上海文化の象徴的存在 背景に過去の乱開発への反省

 1990年代の乱開発に対する反省で、2008年、上海市政府は市規劃局の「上海市風貌保護道路企画管理に関する見解の通知」を批准し、12の中心部の歴史文化風貌区内の144本の歴史風貌保護道路に対して「もとのまま」の全体計画保護を進め、そのうち余慶路、興国路、思南路などの64本の道路は「一類保護道路」に指定した。

 一類風貌保護道路は、道路境界線の幅、道路の曲率半径、道路の断面形式のいずれも現状保持あるいは歴史上の道路境界線の幅と道路の曲率半径を復活させるべきとされ、広げたり狭めたりできない。両側の建築物の高さも変えることはできない、と規定されている。たとえば、余慶路、興国路、思南路などは歴史上の道路の境界線の幅である15.2メートルを維持し、道路幅の拡大はしない。

 さらに、2012年に、「2011年度上海並木通りベスト20」が正式に発表された。並木通りに選ばれる条件としては、エントリーするときの緑化カバー率90%以上、通りの長さは500メートル以上、街路樹や緑地景観も美しいこと、などがある。木の株不足や株枯れ、枝折れがあると、入選資格が剥奪されてしまう。2015年末までには、並木通りの総数を100本以上にする、と上海市政府が企画している。

 ある意味では、徐匯区の落ち葉ロード作戦はこうした流れのうえで考案されたものだ。上海と上海市民にとっては、「法国梧桐」として親しまれるプラタナスは単なる並木ではなく、上海文化のひとつの象徴的存在にもなっている。上海の歴史上では、24種類もの樹木がかつて街路樹として選ばれたが、最後には目立たず、また何度見ても飽きないプラタナスが圧倒的な存在となった。

 上海の魂にはプラタナスがあると言われるほど、上海の人々はプラタナスを大切にしている。多くの人たちがとくに、秋のプラタナスを愛し、秋に葉が舞い散る様子は最も詩趣があふれている、と評価している。確かにこのプラタナスがあるから、通りはどこから見ても、油絵か水彩画のように見えてくる。

 来年はおそらく落ち葉ロードがもっと増えるだろうと思う。歴史、文化、自然の景観を大事にするムードがより大規模なものになってほしい。来年の秋がいまから待ち遠しい。

莫 邦富

数百の花が喝采を浴びる「ベルサイユの菊」 100年前も今もフランス人を感嘆させる日本の庭師の技量

数百の花が喝采を浴びる「ベルサイユの菊」 100年前も今もフランス人を感嘆させる日本の庭師の技量
JBpress 2014年11月13日

 ベルサイユ宮殿にいま、日本の菊が咲いている。それも、一株から数百輪の花を一斉に咲かせる「大作り(おおづくり)」という特別な仕立てで、幅3.6メートルもある菊が、グラン・トリアノンの正面で威風堂々とした姿を見せている。

 そもそもこれは日本の環境省とベルサイユ宮殿の協力事業として始まったプロジェクトのひとつ。2012年(平成24年)3月、東北支援・日仏文化交流事業「フランスからの贈りもの」として新宿御苑で行われたイベントに始まり、2年半の時を経て今回のベルサイユの菊となった。

■日仏の庭師の協力で華やかに開花した「プリンセス」

 一般公開(11月1日〜15日)に先がけて、10月31日、ベルサイユ宮殿のプレジデントらがテープカットならぬ、菊で特別につくった花づなをカット。華々しくオープニングを飾った。

 秋晴れのもと、和やかな雰囲気のなかで行われたこのお披露目会。菊に次いでひときわ注目を集めていたのが、日本からやってきた庭師たち。藍染めの半纏、背中に大きく菊を染め抜いた法被がなんとも粋である。

 「無事にこの日を迎えられて、ほっとしています」と語るのは、新宿御苑の菊のエキスパート、山田光一(やまだ・みつかず)さん。

 「万全の体制で望みましたが、日本とフランスでは気候が違うので、枯らしてはならないと心配しました。日本を出発したときには、つぼみが豆粒よりも小さいものでした」

 新宿御苑で丹精されたあと、9月中旬に飛行機でフランスに運ばれた「大作り」。折しもこの時期、エールフランスの2週間にも及ぶストライキが決行されたが、その2日前にフランスに到着するという綱渡りがあった。

 半球形に広がる仕立てをいったん閉じてすぼめ、特別誂えの箱に収めた状態、つまり美術品と同じような梱包が施されたうえ、1日10リットルの水やりが必要という生き物なだけに、どこかで足止めをくらってしまえば、もしかしたらこの日はなかったかもしれない。

 また、そもそも土がついた状態の植物を入国させるのは異例のこと。検疫などのハードルもクリアしなくてはならないなど、聞けばさまざま苦労が関係者にはあった。

 ベルサイユに到着すると、これまた特別に建てられたハウスで、日本からやってきた10人とベルサイユ宮殿の庭師たちが「大作り」を迎え、共同で作業にあたった。

 「日本の庭師が呼ぶとおり、わたしたちも『大作り』のことを『プリンセス』と呼んでいました」と語るのは、今回のプロジェクトに携わったベルサイユの庭師、アラン・ガルシアさん。

 「フランスにも菊はありますけれど、ここまで見事な仕立て方は見たことがありません。整然と一斉に花を咲かせる手法は驚くべきものですが、組織だててきちんとした日本の庭師の働き方にも、それと同じくらい感心しました」

 同邦の者として、なんとも耳に心地よい一言。そして、「フランス側の方々も、ほんとうによくやってくれましたから」と、先の山田さん。最高のコラボレーションの成果が、タイミングまで完璧な開花となって日の目を見た。

■ベルサイユと新宿御苑の100年の縁

 ところで、じつは100年あまり前にも、日本の、それも御苑の花は渡仏を試みている。1900年に行われたパリ万博に出品するためである。

 ただし、現在とは交通事情が違い、2カ月がかりの海上輸送。熱帯地域も通過しなくてはない長旅のために、残念ながら花は旅の途中でダメになってしまったという。けれども、同行した当時の庭師たちは、現地フランスで調達した株を使い、技を駆使して仕立てたものを万博に出品。

 結果、それらは表彰され、ひとつは時の大統領夫人に献上されたというから、日出ずる国のエンペラーの庭師の技が、いかに高く評価されたかがうかがい知れる。


 さらにこの話には続きがある。花とともにパリに渡った当時の御苑の責任者、福羽逸人(ふくば はやと)は、ベルサイユ園芸学校の教授で、フランスだけでなくヨーロッパ各地の名庭園を手がけたアンリ・マルチネ(Henri Martinet)に、御苑改造のための設計を依頼。

 それをもとに作業が進められ、1906年(明治39年)に完成したのが現在の新宿御苑の原型。フランスと日本、ベルサイユと新宿御苑は、このように浅からぬ縁で結ばれている。

 ところで、グラン・トリアノンといえば、ベルサイユのなかでも離宮といった性格のもので、歴代の王達はここでよりプライベートな時間を過ごした。

 また近代では国を象徴する迎賓館として、エリザベス女王、ケネディー大統領夫妻らの饗応が繰り広げられた場所。エントランスの柱廊を正装した女王が歩む写真などが残されているが、菊「大作り」はまさに、いまこの歴史的な場所を飾っているのである。

 ちなみに、この会のクライマックスには、美味しいサプライズが用意されていた。日本でもおなじみのパティシエ「ピエール・エルメ」によるスペシャルマカロン。これが「大作り」よろしく、ドーム型のオブジェにきれいに並んだ状態で登場した。

 形だけでなくフレーバーもこの日だけのスペシャルで、アーティチョークをペースト状にしたクリームに、菊の花を煎じたエッセンスをブレンドしたというもの。集った紳士淑女たちの手が次々と伸び、またさらに笑顔の輪が広がっていった。

【パリの屋根の下で】マロニエが怖い

産経新聞

【パリの屋根の下で】マロニエが怖い

 ある日、クシャミが10回近く出て、目が猛烈にかゆくなったので空を見上げたら、輝く陽光の中で街路樹のマロニエの白い花が咲き乱れていた。

 花粉症に悩まされる身にすれば、マロニエの花は怖い。ソメイヨシノのようにせいぜい1週間の寿命ではなく、4月から5月にかけて、1カ月以上も咲き誇る。今年は開花期も早かったような気がする。

 マロニエは日本人にとってはパリやフランスの代名詞のような花である。が、当のフランス人のその開花への関心は薄いようにみえる。桜前線の移動が日本でニュースになることも、季節感に疎いフランス人には理解し難いようで、今年は東京で桜が満開になった日のお祭り騒ぎを、仏民放テレビが夜8時のニュースで伝えたほどだ。

 もっとも、フランス人にとってもマロニエはフランスの春を代表する花には違いなく、「マロニエ」は新聞業界用語としても使用されている。フランス革命記念日の7月14日やクリスマス、ドゴール将軍が1940年にロンドンからナチス・ドイツへのレジスタンスを呼びかけた6月18日、新学期など例年、繰り返される行事の記事は、「マロニエ」と呼ばれる。

 それにしても、不思議な花である。この花を初めて見たとき、大方の日本人はちょっとした衝撃を受けるのではなかろうか。最大30メートルに達するこの高い樹に咲く藤に似た花は空に向かって真っ直ぐに伸びているからだ。なぜ、かなり重そうな花房がニュートンの法則通り、垂れ下がっていないのか。何ごとにもまず反論し、抵抗するのが好きなフランス人の精神を代表しているかのようだ。

 バルカン半島を原産地とするマロニエがオスマン帝国や神聖ローマ帝国を経てフランスに初めて植樹されたのは1612年のことだ。王妃マリ・ド・メディシスがこの花を愛し、宮廷の庭園などに植えさせたといわれる。

 仏全土で公園や街路などに植えられている樹木約49万本のうちプラタナスが39%で最も多く、マロニエが16%でこれに次ぐ。パリ市では2001年、6400本を09年までに新たに植樹、市内の植樹の総数を計10万本にすることを決めた。樹齢200年のマロニエも植え替え時期が来たものが多いそうだ。

 ある日、私のクシャミも目がかゆいのも止まったと思ったら、マロニエの花が消えて緑の大きな葉が生い茂っていた。フランス大統領選も終わってシラク時代からサルコジ時代に移っていた。

 フランスでは、今年は4月中旬に気温が上昇、夏服に衣替えする人も多かったのに、5月中旬からは朝晩8、9度の気温と雨が続き、フランス人は冬服に逆戻りした。どんなに肌寒くても6月には一斉に夏服に替わる日本で生まれ育ったひとりとしては、平然と冬服を着る気にはなれない。

 ドイツ・ハイリゲンダムで6日、開幕する主要国首脳会議(サミット)でも地球温暖化が主要議題になるなど、誰もが地球が確実におかしくなっていると肌身で感じている今日このごろ、アレルギー体質を持つ者としては、美しいが怖いマロニエの開花期間が気候変動に伴って長くなることなどないよう祈るのみだ。

(2007/06/06)

樹木や雑草を堆肥に 下京・梅小路公園 ごみ減量へ再利用模索

京都新聞 2007年6月6日(水)

樹木や雑草を堆肥に
下京・梅小路公園 ごみ減量へ再利用模索

梅小路公園の樹木の枝や草のごみを発酵させ、再利用を図る市都市緑化協会のリサイクル場(京都市下京区)
 京都市下京区の梅小路公園を管理する市都市緑化協会が、園内でせん定した樹木や除草した雑草を堆肥として再利用する取り組みを進めている。ごみ減量策の一環で、「公園の草花に使うだけでなく、市民にも配れるような肥料ができれば」と話している。

 同公園ではこれまで、せん定枝や落ち葉などを年間約180トン焼却に出し、250万円ほどの処理費用がかかっていたが、施設内で堆肥やチップ材として再利用できる仕組みを作り、ごみ減量とともに経費の削減も目指すことにした。

 公園の一角に、縦4メートル、横5メートル、深さ1・5メートルの穴を掘り、堆肥リサイクル場を新設。園内のツツジやサツキなどをせん定した際の枝を破砕機でチップ材にしたり、落ち葉や除草した雑草を集め、穴の中でかき混ぜ、発酵させている。

 これまでにチップ材を園内の遊歩道の一部に敷き詰め、舗装材として再利用したが、肥料化は研究中の段階。地下鉄工事の残土を埋めて整備された公園内は植物の根が育ちにくいことから、土壌改良に利用できないかなど、植物への影響を探りながら、技術化の道を探っている。

 市緑地管理課によると、市内では、公園でせん定した枝を業者がJAのコンポストなどに送るケースや、街路樹の「里親制度」で落ち葉を堆肥にして市民に還元する施策があるが、公園の総合的な取り組みは初めてという。同協会は「実際に花壇などに使える堆肥を開発し、公園整備に協力してくれる市民の方々にも配りたい。ここから堆肥リサイクルの意識を広めたい」としている。

日本樹木医会神奈川県支部 名木100選の統一調査を開始

タウンニュース

日本樹木医会神奈川県支部
名木100選の統一調査を開始

選定から20年以上経過で初 藤沢市内では2本を調査

 地域のシンボル的存在でもある名木を後世に残したい─。神奈川県の名木の現状調査に日本樹木医会神奈川県支部(冨田改支部長・(株)湘南グリーンサービス代表・藤沢市遠藤)が乗り出した。県が1984(昭和59)年に選定した「かながわの名木100選」のうち、県内26市町村に現存する約90本を対象に、同支部の樹木医が調査、診断を行う。

 「かながわの名木100選」が選定されてから20年以上経過しているが、統一した調査、診断を行うのは今回が初めて。

 藤沢市内では選定当時「常光寺(藤沢市本町)のカヤ」「台谷戸稲荷(同市大庭)のタブノキ」「石川(同市石川)のウメ」の3本(いずれも市天然記念物)が選ばれたが、「台谷戸稲荷のタブノキ」は96年に滅失。全体でも台風の被害などで、100本のうち約10本は滅失したとされている。

 日本樹木医会は、全国の名木・古木を保全する技術者を育成することを目的として91年に発足。昨年同支部の支部長に就任した冨田氏は「人間でも年に1回は健康診断を受けている。木も同じ。現状を診断、把握して、地域のシンボルとして残すかどうか考えてほしい」と、(財)日本造園修景協会神奈川県支部とともに、ボランティアで調査に乗り出すことを決めた。

 調査項目は、生育環境や管理状況、形状寸法などのほか、樹木の活力度、被害状況、処置の必要性などの外観調査を実施。名木実態調査として「遠方からの視認性が高く、シンボルやランドマークとしての価値が高い」といった景観性や、「防風効果」「遮音効果」といった地域環境からみた樹木の価値まで調査対象となっている。

「木に対する意識高めたい」

 今回の調査は、同支部に所属する93人の樹木医の技術向上や技術交流も目的となっており、6月23日(土)には、第一回目の全体研修として小田原城跡本丸(小田原市)の巨マツなどを調査する。第二回目は7月14日(土)に鶴岡八幡宮(鎌倉市)の大イチョウなどの調査を実施。8月末までに約90本の調査を終え、9月中には関係する市町村に調査診断結果を提出する。

 冨田支部長は「木を守り大事にしていきたい。一本の木がたくさんのエネルギーを与えてくれ、楽しませてくれる。地域の人たちにも関心を持ってもらい、後世に伝えていきたい」と話している。

根室市、倒木市民に無償提供

2007年06月08日釧路新聞

根室市、倒木市民に無償提供

 根室市は、昨年10月の大型低気圧で被害を受けた明治公園の倒木について、市民に無償で提供する。樹木が倒れたのは、明治公園の入り口側で面積は5000―6000平方メートル。カラマツを中心
に161本が倒れた。市では、強風防止やさらに倒木の危険のある樹木200本を追加して伐採した。この樹木は、かつての明治乳業の防風林として人工的に植えられたものとみられる。樹齢は50年以上、直径70センチと太いものもある。申し込みは18日から27日まで。材木の引き渡しは、30日と7月1日。利用者が持ち帰るには、その場で電気のこなどで切断する必要もあり、周囲に人がいた場合、危険なので、受け付けで持ち帰りの順番を決めることを考えている。積み込みや運搬、切り分けは個人で行う。返品はできない。