観光振興・MICEなどのユニークベニュー ベストプラクティス集 ―地域ならではの施設の新たな可能性に向けて―

観光庁のプレスリリースからの情報です。公園もユニークベニューとしての活用が、これからますます求められます。各地の先進事例が集められています。企画のヒントがいっぱい詰まっています。
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本書は、各地の「博物館・美術館」「歴史的建造物」「神社仏閣」「城郭」「屋外 空間(庭園・公園、商店街、公道など)」に関わる皆さまに、「ユニークベニュー =“特別な場所”でのイベント実施により“特別な体験”を創造する取り組み」 を知っていただくための「ベストプラクティス(好事例)集」です。また、イベ ント誘致や企画策定等で協力する、コンベンション・ビューロー、イベント・ ミーティングプランナー、運営会社等の方々にも参考となるよう構成しています。
「博物館・美術館」「歴史的建造物」「神社仏閣」「城郭」などは展示物や建物 自体に地域性や希少性があり、特別感のある施設です。また、「商店街」などの 屋外空間は、地域の人々と交流できる魅力的な空間です。このような魅力的な地域 資源を特別に開放し、有効活用する「ユニークベニュー」という手法が近年、 海外を中心に定着しています。「ユニークベニュー」としての施設・空間の活用を 積極的に行うことで、新たな来館者層の開拓、自己収入の獲得につながっています。 わが国においても、地域ならではの魅力を持つ施設・空間をより多くの人々に 知ってもらう機会となる「ユニークベニュー」を検討・推進していくにあたり、 本書が参考となれば幸いです。
なお、平成26年度観光庁「ユニークベニューの開発・利用促進に関する調査」 の一環として、地底の森ミュージアム(宮城県・仙台市)、小倉城天守閣前広場 (福岡県・北九州市)においてモデルイベントを実施しました。本書は、そこで 得られた知見(実施効果や課題の抽出等)を掲載していますので、あわせて ご参照ください。


詳しいことは、次のツイッター記事のアドレスをクリックして見てください。



訪日教育旅行受入促進検討会 報告書〜地方における訪日教育旅行の受入拡大に向けて〜平成27年10月 観光庁・文部科学省

観光庁からのプレスリリースです。
インバウンド促進の一つとして、観光庁と文部科学省が連携し、訪日教育受入促進検討会を設置し、検討を続けてきました。その報告書が公表されました。データを見ると台湾、韓国、米国、オーストラリアなどから小中学校、高等学校の生徒が日本に来ています。この数をもっと増やすための戦略をどうしたらよいか提案しています。大規模公園の集客を考える参考になります。

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報告書の要点は次の通りです。

観光庁と文部科学省が連携して平成27年7月に本検討会を設置し、同年10月に報告書をとりまとめ・公表。 今後、本報告書に基づき、訪日教育旅行促進のための具体的な取組について検討・実施する。
【訪日教育旅行受入促進のための具体的方向性】
@ 地域の観光部局における調整・相談窓口の構築 観光部局が地域の中心となって情報を集約して受入側と来訪側をマッチング等を実施
A 観光部局と教育部局の連携 相談窓口を中心とする受入れに係る具体的なフローを検討・作成することで役割分担を明確化するとともに、観光部 局と教育部局の共通理解の醸成
B 海外と地域をつなげる一元的窓口の設定 日本政府観光局(JNTO)をマッチングの一元的な相談窓口として位置づけ、海外のニーズを地域に紹介
C 財源の確保 地域の調整・相談窓口の運用のために必要な人員・予算の確保
D 通訳の確保 地方自治体で雇用している通訳や地域人材の活用など、受入れ側の教員の負担を減らす方法の確保
E 訪日教育旅行に対する理解の促進 JNTOによる海外の学校関係者等を対象としたセミナーの開催や学校関係者等の招請 海外のニーズ把握や受入側学校との調整において配慮すべき事項の発信 等

報告書の全文は、次のツイッター記事のアドレスをクリックすると見ることができます。


かき氷の話題二つからパークマネジメントを考える

■かき氷に2時間待つ人がいる
8月最初の日曜日に荒川上流を訪ねるサイクリングをしました。秩父鉄道の三峰口駅まで輪行し、三峰口から秩父、長瀞、熊谷まで荒川流域サイドを下るプランです。

日本一暑い街、熊谷にこの季節サイクリングすることにちょっと躊躇したのですが、長瀞の天然氷蔵元 阿左美冷蔵でかき氷を食べることの楽しみが勝り、決行です。
天気が良く、気温は35度を超えています。長瀞では夏休み真っ最中多くの家族連れが水遊びを楽しんでいました。

阿左美冷蔵に着いてびっくり。大行列です。2時に着いて4時からの予約券を渡されました。涼を求めてかき氷に人々が殺到したということです。2時間も待つわけにはいかないので、すぐ近くの宝登山神社参道にある支店にも足を延ばしました。ここはすでに売り切れでした。かき氷は諦めることにしました。負け惜しみのようですが夏のレクリエーション需要の一端を知ることができたことは収穫でした。長瀞の地でかき氷をブランドにまで高めたこと素晴らしいと思います。

■公園の名物を楽しみに人が集まる、そんなシーンを増やしたいものです。
夏は、屋外が暑いことや日差しが強いことなどから、プール施設などがない限りどこの公園も入園者が減少します。長瀞の阿佐美冷蔵さんの取り組み、たった一杯のかき氷が人の心をとらえ、いってみようという訴求力、ブランド力を持っています。この取組にならいその地特有の産物、歴史、慣習などにらみ工夫したいものです。公園にたった一杯の〇〇が目的で、家族で遊びに来る、そんなシーンを増やしたいものです。

阿佐美冷蔵のことは次のツイッター記事を見てください。

次の話題も面白いです。

■筋肉かき氷で伊万里の街を活性化
伊万里の街を元気にしようと始まった伊万里マルシェに、ボディビルで体を鍛えた男たちが、筋肉を誇示しながらかき氷をつくる店が人気だといいます。
ボディビルとかき氷と街の活性化の結合です。意表をつく結びつきですが大変面白いと思います。ボディビルダーは鍛え上げた肉体美を皆に見てもらいたいと考えていますが、披露する場所は大会の体育館の中が多いのでしょう。街中のマルシェ会場で、意味ある筋肉運動を披露して、お客様に喜ばれ、お金にもなる。素晴らしい発想です。
街の活性化に自分たちが役立ちたいとの志もGoodです。

■ステークホルダーを生かそう
街や公園を取り巻く場所には、様々な異能をもつステークホルダーがいます。その人たちを引き付け、協力を引き出し、結合させ、新しい価値を生み出すことが必要です。

筋肉かき氷、素晴らしい取り組みだと思います。

詳しくは次のツイッター記事を見てください。

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島根県立万葉公園芝生広場でグラウンドゴルフOKし活性化

島根県立万葉公園の野村茂浩所長から話を聞きました。
万葉公園には、太陽の広場という広大な芝生広場があるのですが、平日はほとんど利用者がいない状況でした。この状況を改善しようと県の担当者と相談・協議し、グラウンドゴルフができるようにしたところ、年々プレーする人が増え、今では毎月平日に開催する公園主催の大会には300人以上が参加する規模になっています。
太陽の広場は、園路がまんなかを通っているので北側と南側に分かれていて、普段は南側奥だけをグラウンドゴルフに開放し、月一回の大会の時だけ全体を使うのです。
すでにある芝生広場を使うわけですので、特別の設備投資は必要ありません。
大会に300人が参加することにも工夫があります。参加費は1,500円。この参加費を活用して優勝者や成績上位者に地元産品などの賞品が出るほか、飛び賞や参加者全員への参加賞などちょっとした楽しみも用意しているのです。平坦で広々としたコースは大会ごとにコース設定を変えるなどで人気です。
普段あまり利用されていない場所に利用者が喜ぶコンテンツを知恵を絞って導入することで県民の健康増進と公園の利用促進ができます。
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世界的旅行サイトを活用して利用促進を! 船橋市のアンデルセン公園に「優れたおもてなし」世界的旅行サイトが「認証」

本今日のパークマネジメントのヒント

船橋市のアンデルセン公園が世界的旅行サイト・トリップアドバイザーの「エクセレンス認証」を昨年に続いて受けたというニュースです。SNSや口コミを活用して優良との外部評価を獲得し、それを維持発展させることを目標にして、PRにも活用する意欲的な取り組みです。全国の公園でもチャレンジしてもらいたいと思います。



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このエクセレンス認証は、おもてなしが優れたホテルやレストラン、観光名所などに贈られるもので、五段階で平均四以上の口コミ評価が一年間安定して得られているなどの基準を満たす必要があります。トリップアドバイザーは、世界四十五カ国で利用され、掲載された四百九十万件以上の観光施設に、二億二千五百万件以上の口コミ情報を掲載しています。エクセレンス認証は掲載施設の10%しか獲得できないといいます。五年連続で受賞すると殿堂入りできるのです。

アンデルセン公園は、昨年トリップアドバイザーで日本の人気テーマパークトップテンにも選ばれるなど、来園者の評価が高く、引き続き認証を受けられるよう努力しています。


ちなみに、2014年の日本の人気テーマパークのランキングは次の通りです。

◆2014年日本の人気テーマパーク
(1)東京ディズニーシー(浦安市)
(2)東京ディズニーランド(同)
(3)ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)
(4)富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)
(5)ナガシマスパーランド(三重県桑名市)
(6)ハウステンボス(長崎県佐世保市)
(7)江戸ワンダーランド日光江戸村(栃木県日光市)
(8)ガンダムフロント東京(東京都江東区)
(9)おきなわワールド文化王国玉泉洞(沖縄県南城市)
(10)ふなばしアンデルセン公園(船橋市)




みさき公園 乗車券+入園券+プール入場券がセットに!南海電鉄

本今日のパークマネジメントのヒント

入園料が必要な公園で交通事業者と連携し、割安なセット券を企画し販売することは、利用促進の大きな力になります。

効果は四つあります。
1.移動コストを下げることによって、お得感を出し、この公園に行楽に行こうという動機を作ります。この南海電鉄の事例では、セット券を利用すると通常の料金の4割引きです。ライバルのプールのある公園への移動コスト+入園コストがいくらになるか利用者は比べて、よりリーズナブルの場所を選ぶことになります。
2.夏の季節限定での販売で、鉄道事業者が駅などでPRをしますので、公園の認知度が上がります。
3.鉄道事業者がセット券を販売してくれますので、公園での窓口販売の手間が省け、窓口の混雑の緩和になります。
4.鉄道にとっても、夏休み期間中は、通常の利用者が減りますので、空気を運ぶ車両が人を運ぶ車両になります。

みさき公園は、南海電鉄が運営する遊園地、動物園、プールが楽しめる総合レジャーランドです。
鉄道事業者自らが運営する公園ですので、こうした取り組みは社内だけで意思決定ができるのでしょう。

公園事業者と鉄道事業者が異なっていても、同じ効果を出すことはできるはずです。

両者でWIN・WINの関係を作ることで、あまりお金をかけずに工夫次第で、利用促進が図れるというヒントです


<レジャー>恐竜広場に新種“誕生” 小室山公園遊具、乗ったり入ったり−伊東

伊豆新聞 2014年12月18日

 伊東市川奈の小室山公園内恐竜広場に、恐竜をモチーフにした遊具「スケルトンザウルス」がお目見えした。恐竜の骨組みの形をした遊具で、乗ったり、内部に入ったりして遊ぶことができる。市観光課は「楽しく遊んでほしい」と多くの利用を呼び掛けている。

 市が同公園遊歩道等整備工事の一環で設置した。モルタル造形スチール製で全長約9メートル、高さ約1・4メートル。同広場にはプロントサウルス、ティラノサウルス、マンモスをはじめ、6種類・7体の恐竜などのモニュメント(うち1体が遊具)があり、今回スケルトンザウルスが新たに仲間入りした形だ。

 同課は「恐竜広場のグレードアップのために整備した。小室山公園は花のイメージが強いが、花の時期以外にもぜひ訪れてほしい」という。

 小室山は伊東を代表する観光スポットで、市内の景勝地から選定した「伊東八景」の一つ。同整備工事は2013〜15年度の3カ年計画で、県の補助を受け、歩きやすいよう遊歩道の舗装などを実施している。

植物に関する理解度を測定 ── 大阪で「咲くや検定」初開催 受験者募集

THE PAGE 2014年12月16日

 大阪市鶴見区の鶴見緑地にある植物館「咲くやこの花館」で、同館の多様な植物に関する理解度を測定する第1回「咲くや検定」が開かれることになり、受験者を募集している。試験日は来年1月11日で、応募締め切りは今月の23日だ。

花博メーン会場、極地植物の研究者が企画
 「咲くやこの花館」は1990年、鶴見緑地で開催された「花の万博」のメーンパビリオンとして、大阪市が建設。大温室を設け、熱帯から極地まで、さまざまな環境で生息する植物およそ2600種、1万5000株を栽培して紹介。来春、開館25周年の節目を迎える。

 極地植物の研究者としても知られる久山敦館長は「当館を愛する皆さんに、どの程度の植物の知識を持っているのか、判断する目安にしてもらうために、『咲くや検定』を企画した。検定合格者には、日ごろから誇りをもち、植物や当館の魅力を発信する案内役を引き受けていただけたらありがたい」と話す。

 検定内容は同館で観賞できる植物や、それらの植物にかかわる文化や雑学など。設問は30問で、初級検定ということもあり、3つの答えから正解を探し出すシンプルな3択方式が予定されている。
まずは受験しやすい初級で始め、反響などをみながら中級以上の検定コースを検討していく。

植物に関する理解度を測定 ── 大阪で「咲くや検定」初開催 受験者募集
[写真]植物の名前をテーマに開かれた「咲くや塾」の講義風景
検定誕生の告知のため「咲くや塾」も
 検定誕生の告知のため、第124回「咲くや塾」が検定対策講座を兼ねてこのほど開かれ、受験志望者などが参加し、久山館長の講義を熱心に聞き入ってきた。久山館長は難解なイメージがつきまとう植物の学名について、分かりやすいルールが存在していることなどを、身近な花の名前を挙げながら説明した。

 ただし、この講座は咲くや検定の傾向などを指導するものではなく、講座を受けなくても、検定受検のハンディにはならない。

 受講した都島区在住の中2男子は、幼いころから同館に50回以上通い続ける驚異のリピーター。「栽培がむずかしくて、すぐに枯れてしまう植物を、一生懸命世話をして、無事育ってくれると、とてもうれしい」と、植物愛を強調。「学校に鉄道ファンはたくさんいるけれど、植物ファンは僕だけ。咲くや検定を受けて、高得点で合格したい」と意気込んでいた。

得点上位10人に写真集「青いケシ」を贈呈
 80点以上の得点者は、初級優秀賞として、館内で発表して表彰。得点上位10人に、同館の花の写真集「青いケシ」を贈呈する。

 久山館長は「当館の植物に関して、特定のジャンルを重視することなく、まんべんなく出題しますから、ふるって受験してください」と呼びかけている。

 試験日時は来年1月11日午後1時半〜同3時。受験資格はとくになく、だれでも受験できる。検定料は大人2000円、中学生以下1000円(試験当日支払う)。

 申込み用紙に記入のうえ、郵送、ファクシミリ、持参などの方法で申し込む。検定会場は同館2階フローラルサロン。応募締め切りは今月23日(郵送の場合、当日消印有効)。くわしい情報は同館の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

オリジナル和菓子提供 金沢城公園・玉泉院丸庭園の玉泉庵

北國新聞社 2014年12月16日

 石川県議会4常任委員会は16日開かれ、環境農林建設委で県側は、来年3月に暫定開園する金沢城公園の玉泉院丸庭園の休憩所「玉泉庵」で、オリジナルの和菓子を提供するとした。金沢の新たな観光名所で「和菓子どころ」を売り込む。宇野邦夫委員(新進石川)の質問に答えた。

 常田功二土木部長は、玉泉庵を兼六園の時雨亭と同様に県直営にするとし、「時雨亭で培ったきめ細やかなサービスに努める」と述べた。和菓子は県菓子工業組合の協力で選定し、2カ月に1度変える。抹茶とセットで720円で販売する。暫定開園後、現在のいもり坂口は「玉泉院丸口」に改称するとした。

里地里山の魅力満喫 厚木の自然公園で市民ら体験見学会

神奈川新聞 12月14日

 厚木市が整備を進めている「健康こどもの森(仮称)」(同市中荻野)で13日、体験見学会が行われた。枝の高さから森を眺めることができる散策路などが公開され、市民らが一足早く里地里山の魅力を楽しんだ。 

 こどもの森は広さ約6ヘクタールの山林を開発、自然体験活動拠点として谷戸(やと)の水田を復元、自然観察施設などを整備する。市が約11億円を投じて2013年度に着工、15年度後半のオープンを予定している。

 体験見学会は着工後初めての開催で、既に完成している一部施設を公開。「空中回廊」とネーミングされた散策路は総延長714メートルで地上数メートルに設置、高い目線から野鳥などを観察できるのが特徴。敷地内の大半は自然林が残され、参加者は紅葉を楽しみながらゆっくりと散策した。

 また、木々に囲まれた斜面を利用した長さ106メートルの滑り台からは、子どもたちの歓声が上がった。

 こどもの森は、1998年の神奈川国体に向けて隣接する荻野運動公園の拡張用地として市が購入。整備前にオオタカの営巣が確認され、計画を中断・見直しした。他にも湿地などに希少種の動植物が生息しているため、自然環境に配慮した整備手法が取られている。

 見学した厚木植物会の長岡恂会長は「空中回廊は自然への負荷が軽減される。ただ、人が入ること自体が希少種にダメージを与えており、開園に際しては告知板を掲示するなどソフト面の保全策もしてほしい」と話している。

奈良公園の観光拠点建物、県が県庁横に 文化庁、意匠案に景観配慮求める

ニュース 奈良の声 2014年12月14日

 奈良県は、奈良市の国指定名勝奈良公園の一角に立つ県庁の敷地に観光バス駐車場を整備するのに伴い、付属施設として、国際会議室や展示室、土産物・飲食店、休憩室などを備えた複合施設を建設する。名勝の現状変更に許可権限を持つ文化庁は、県が示した建物の意匠案に対し、景観にさらに配慮するよう求めているという。

 同敷地は庁舎東側に隣接する約1万平方メートルの土地で、これまで県営登大路観光自動車駐車場として使われてきた。計画では「登大路ターミナル」として整備し、観光バス駐車場のほか、パークアンドバスライドのシャトルバスや奈良公園周遊バスの発着場とする。

 県庁は公園の玄関口に当たる場所にあることから、建設する付属施設は奈良公園の観光交流拠点とし、同公園を学習する展示などを行うという。県は外部に委託して2014年7月、登大路ターミナル付属施設基本計画策定業務報告書をまとめた。記者は情報公開制度に基づいて同報告書の開示を受けた。

 報告書の検討案では、建物は観光バス駐車場をコの字形に囲むように配置される。東側は2階建てで国際会議室や展示室、ラウンジ、屋上庭園など、西側は3階建てで土産物や飲食の店舗、眺望デッキなど、南側は東西両棟を空中でつなぐ通路兼休憩スペースなどが設けられる。

 壁面は建物内からの公園風景の眺望などを考えて、ガラス張りが多くなっている。

 同所は文化財保護法の名勝のほか、都市計画法の市街化調整区域や県風致地区条例の風致地区などに指定されており、建物の容積率200%以下、高さ15メートル以下、建ぺい率40%以下、敷地の緑地率20%以上などの厳しい規制がある。

 また、世界遺産「古都奈良の文化財」の資産を保護するため周囲に設けられた緩衝地帯に立地している。

 建物はこうした条件を満たすように検討された。県は、文化庁との施設の景観デザイン協議に向け、パースを作成し提出した。これに対し、同庁から「景観面の宿題をもらっている。景観により配慮した観点を求められている」(県道路環境課)という。

 着工に向けた実施設計の費用は14年度予算に計上されているが、同課によると執行は遅れているという。県は15年度予算に繰り越しできるよう手続きを行い、先の9月県議会で承認を受けた。

 県庁敷地は名勝の内と外にまたがっている。県教育委員会文化財保存課によると、名勝指定(1922年)が県庁が建つ前だったためではないかという。登大路ターミナル予定地は半分以上が名勝の区域内になる。

 県庁の正面は奈良公園の登大路園地。1965年完成の本庁舎は公園の景観に溶け込んでいると、文化財保存課は話す。名勝の内か外かに関わらず、県庁全体を公園の一部ととらえ、庁舎改築の際には景観への配慮がされているという。

 県庁敷地での大規模な建物建設では、名勝の区域外になるが、1996年に本庁舎北側に完成した6階建ての分庁舎がある。

スキー人気の低下 若者のスキー離れ ウィンタースポーツ業界に不安 スイス

swissinfo.ch 2014年2月11日

スイスでは学校主催のスキー合宿に参加する生徒の数が減少している

若者たちはどこへ行ってしまったのだろう?スイスのスノースポーツに静かな危機が忍び寄り、関係者たちは何がいけなかったのか自問している。冬季観光業の未来のためにも、スイスは学校主催のスキー合宿という伝統を失うわけにはいかない。

 「朝6時から夜11時まで休みなしで働き、規律を保ち、病気になったりホームシックにかかったりした子どもの面倒も見なければならない」。小学校教諭のウルス・ヴァイベルさんは自校の生徒のためのスキー合宿を運営しているが、大変だと話す。

 子どもの世話だけでなく、「良いスキー場を探し、良いプログラムを組み、十分な人数の世話役を確保し、食事にも気を配らなければならない」。

 スイスでは伝統的に、1月から復活祭までの学期中に、教師が生徒のグループに付き添って山へ行き、スキーやスノーボードをする泊まりがけの「スキー週間」があった。これはしばしば全員参加だった。教師たちはこのように若者にスノースポーツを広めるという密かな役割を担っていたが、責任が増えること、またスキーをしない生徒たちの無関心もあって、このような役割も下火になりつつある。

 ヴァイベルさんは、今もやりがいを感じている。しかし勤めている学校では、昔は毎年複数クラスの合宿を実施していたが、今は一冬に1クラスしか開講しない。目標も、全ての子どもに一度はスノースポーツ体験の機会を与えるという控えめなものに変わった。

失われた世代?

 連邦スポーツ省には青少年のスポーツを奨励する「Jugend & Sport(若者とスポーツ)」という機関があり、それを通じて若者向けスキー合宿の大半の運営に関わっている。しかしスポーツ省の最新のデータによると、2005年から2011年までに合宿の数は2割以上も減ったという。

 ヴァイベルさんの運営するオプヴァルデン州のスキー合宿は、参加資格のある生徒の4分の1しか集めることができなかった。

 さらに驚くべきことに、スイス政府観光局の推計によると、移民の子どもたち、いわゆる二世の85%がスキーをしないということだ。これは、スキー場が5〜24歳の潜在的スノースポーツファン17万人を失っていることを意味する。しかも今年だけでなく、今後数十年にわたってだ。

 スイス東部のアローザ観光局は、もっと移民二世や三世に山に来てもらおうと、最近の広告キャンペーンにコソボ系スイス人の人気サッカー選手、ジェルダン・シャチリ選手を起用した。シャチリ選手は兄弟と一緒にクロスカントリースキー、そり、カーリングなどを体験。既に90万近い「いいね!」を集めている人気のフェイスブックのページで、その日の写真を公開した。

 冬季観光市場は、観光客の半分を国内客に頼っている。スキー場の利用延べ日数、売り上げ、宿泊日数などが軒並み減っているだけでなく(囲み記事参照)、20代のスキーヤーやスノーボーダーの数も大きく減少している。

 「この傾向が続けば、今後国内市場は衰退していく。ケーブルカーは年間売り上げの5分の4を冬に稼ぎ、山の観光経済の牽引役となっている。しかし、これは単に経済だけの問題ではない。守るべき文化資産の問題なのだ」と、スイスのケーブルカー統括団体「スイス・ケーブルカー協会」のアンドレアス・ケラーさんは話す。

統計
1冬当たりのスキー場利用延べ日数
2004〜05年シーズン(2810万日)から2011〜12年シーズン(2470万日)までに12%減少。
冬季輸送収入(ケーブルカー)
2004〜5年シーズン(8億600万フラン/約905億2200万円)から2011〜12年シーズン(7億4100万フラン)までに8%減少。
(出典:スイス・ケーブルカー協会)

行動の呼びかけ
 政治家やスノースポーツ関係者は問題を十分認識しており、この風潮を変えるために努力している。国民議会(下院)は昨年9月、全ての中学校で、助成金の出る全員参加のスノースポーツデーを実施する案を採択。これから全州議会(上院)で討議される。
 一方、2013年10月に施行された新しいスポーツ振興法では、Jugend & Sport合宿の参加者に対する国の補助金を、1人1日当たり6.7フラン(約749円)から7.6フランへ引き上げることが定められている。

 青少年向けスキー合宿の振興と運営を行う国立スノースポーツセンターの設立も提案され、現在その実現可能性の判断が行われている。センターの立地としては9カ所が候補に上がっている。
 連邦スポーツ省の呼びかけで先日、スイス政府観光局、スイススキー連盟(Swiss Ski)、スイス・ケーブルカー協会、連邦経済省経済管轄局が、行動計画策定のために集まった。

 学生グループに手頃な価格の一日コース、宿泊コースを提供し、来年の冬にこのようなキャンペーンの存在をアピールする準備を全国規模で協力して整えることにより、学校の手助けをしたい考えだ。
 連邦スポーツ省のクリストフ・ラウエナーさんは、スノースポーツの人気を再び盛り上げるためには、教師、学校、コミュニティの支援という草の根レベルでの取り組みを核とすべきだと話す。

行く手を阻むもの
 かつてはスイスのスキー文化の基盤となっていたスキー合宿。その運営と参加の妨げとなっているものを取り除く現実的な方法を見つけることが課題だ。

 参加意欲を削ぐ要因はいろいろある。天候さえ要因の一つとなる。大半の人々が住む平野部での降雪が減るにつれ、ウィンタースポーツを楽しもうという意欲が減る。また、良い状態の雪を求めるには、より遠くまで行かなければならない。

 レジャーの選択肢も広がった。そしてもちろん、費用の問題もある。スキーやスノーボードはお金のかかるスポーツだ。

 この問題はスイスに限った話ではない。国際スキー連盟(FIS)も若者のスキー、スノーボード離れを認識し、子どものための「ワールド・スノー・デー(1月19日)」を含む「Bring Children Back to Snow(子どもたちに雪遊びの楽しみを再び)」というキャンペーンを実施している。今年は35カ国で600以上のイベントが開催された。

 国際スキー連盟のジャン・フランコ・カスパー会長は連盟のウェブサイトに次のように記している。「私たちは、特に若年層のスノースポーツ離れを食い止めることに一層注力している。ワールド・スノー・デーは、子どもたちに一生の思い出をプレゼントすることを目指すだけでなく、スノースポーツを楽しむ人の数を増やすことも視野に入れている」

時代の変化
 チューリヒ教員協会(Zurich Teacher’s Association)のリロ・レッチュさんは、20年前に学校に通っていたころ、合宿が定員オーバーだったことを覚えている。現在レッチュさんが教鞭をとるチューリヒの中学校では、年に1日「スノー・デー」があるだけだ。参加する子どもはスキーやスノーボードをする必要はない。氷の彫刻やカマクラを作るといった、雪を使った別の活動もできる。

 「熟慮の上、実施することにした。ただ、生徒たちに参加しないという選択肢は与えた。私のクラスの20人のうち4人が参加を辞退した」

 レッチュさんの見るところ、スキー合宿の問題は事前の準備ではなく、期間中の大変さだ。「チューリヒでは、合宿の準備には多大な支援が受けられる。市のスポーツ局の一部門が移動の手配などを担当してくれるので、教師は参加するだけでいい」

 ゲレンデでのアクティビティーを受け持ったり技術サポートをしてくれたりする、きちんと訓練を受けたウィンタースポーツの専門家がもっと側にいてくれたら助かるだろうとレッチュさんは話す。

 連邦経済省経済管轄局の経済的支援を受けて、スイス・ケーブルカー協会はこの冬、移動のサポートを含めた特別な格安パッケージを学校のグループ500組に提供した。また、全員参加のスノースポーツ週間を再び学校で導入するよう呼びかけている。

 スイス・ケーブルカー協会のケラーさんは言う。「20、30年後にスイスの人々が山に来るようにしたければ、今行動しなければならない」
クレール・オデア, swissinfo.ch
(英語からの翻訳 西田英恵)

闇に浮かぶ幽玄の世界、大磯城山公園竹林のライトアップ

ライブドアニュース 2007年06月10日

闇に浮かぶ幽玄の世界、大磯城山公園竹林のライトアップ=神奈川

大磯の神奈川県立大磯城山(じょうやま)公園では今年初めて竹林のライトアップが行われています。
園内には池もありそこに写る竹林の景色は格別です。ここは昨秋、紅葉のライトアップが行われ人気を博した場所です。今から109年前 1898年(明治31年)三井財閥本家の別荘地となり栄華を誇った場所です。

 財閥解体後はほとんどの土地が放置されていました。その後県立都市公園として整備され1990年(平成2年)に神奈川県立大磯城山(じょうやま)公園として正式に開園しました。敷地内には大磯町郷土資料館も開設されています。

 竹林のライトアップは6月10日(日)までです。時間は午後7時から9時までです。この期間駐車場は無料開放されます。